婦人科系の症状の治療を専門で行っています
院長・鍼灸師 宮下陽子
- 1992年
- 建設会社総務部秘書勤務
- 1999年-2002年
- タイの大学で日本語教師
- 2008年
- 東洋鍼灸専門学校卒
- はり師、きゅう師免許取得
- 2008年-2011年
- あおき整骨院で研修
- 2011年
- 桐花堂治療院 院長
- 血液型
- A型
- 趣味
- タイやラオスなどアジアの布、篭などを集めること(治療院の雑貨や骨董品は私のコレクションです)、ヨーロッパのおもちゃやおままごとグッズを集める。
略歴
趣味など
自己紹介
自身の経験した婦人科疾患と、38歳で自然妊娠するまでの経緯など
私の経験した婦人科系疾患
実は、私は31歳で、子宮内膜症、左の卵巣囊腫(チョコレート囊腫)を患い、婦人科で治療をしていました。
芸能人の方などでも子宮内膜症になったという報道があり、お聞きになられた事があると思いますが、この病気は、簡単にいうと子宮以外に子宮と同じ内膜が異常に出来てしまい、生理の度、子宮以外の内膜も剥がれ、大量の出血や痛みを伴うものです。
妊娠をすることにより改善されるといわれていますが、しかし、この病気は妊娠がしづらく、根治率も低いのです。
私の場合、まず投薬治療を行い、それで囊腫が消えない場合は手術をする予定になっていました。この投薬治療は、人工的に生理を止め更年期の様な状態にするため、汗が出たり、眠れなかったり、急に何か不安にとりつかれたりと、とても辛いものでした。
その頃は、まだ鍼灸の道に入っていなかったのですが、母が温灸に似た民間治療をしていたので、投薬治療を行いつつ、下腹部を温灸治療で毎日、温めました。それが良かったのか、3ヶ月で内膜症も囊腫もきれいに消えました。
病気のメカニズム
後になり、自分なりに、婦人科系の疾患になった理由を考えてみたのですが、私は29歳から2年、タイで日本語教師をしていた時に原因があると思いました。
タイは1年中、暑い国として有名ですが、その反面、デパートや飲食店などはクーラーで凍えるほどの寒さです。また、ほとんどの人は自宅はシャワーしかなく、お風呂で体を温める習慣はありませんでした。
私が最初に住んだアパートも水シャワーしかなく、毎日、風邪をひきそうで大変でした。そして、毎日、暑い為、薄着で靴下もはかない生活でした。なのに、学校の職員室は、いつもクーラーで20度くらいになっているのです。
自分では気付かない間に、体は冷えきっていたのです。タイ在住の頃から、生理痛がひどくなり、寝込むこともしばしばありました。
そして、帰国して、ある鍼の先生に初めて鍼の治療を受けたとき、左の下腹部に手に当たる物があるから注意するように言われたのです。
その時は半信半疑で、婦人科の受診をせずほっておいて、1年後、卵巣囊腫の発見にいたりました。もうすでに4cmの大きさでした。その時、鍼の先生の手の感覚の鋭さに驚かされたものでした。私が、鍼に興味を持つきっかけは、この先生との出会いでした。
鍼灸学校で不妊治療?
鍼灸師は専門学校で3年間、勉強して国家試験に合格しなくてはなれません。私の卒業した学校は、鍼灸界では歴史のある名門校でしたので、技術の習得に力を入れて、色々な有名な先生にも出会え、有意義な3年間でした。
クラスも18歳から59歳まで、幅広い仲間がいて社会勉強にもなりました。特に、クラスでは在学中、4人、卒業後2人(私も含み)も姙娠(女性17人中)、出産を経験をしました。
そのうち5人は30代後半で、しかも不妊や生理不順など自然に姙娠しづらい状態でした。しかし、1年~3年という時間をかけ、みなさん東洋医学で体を改善して自分の力で妊娠し、妊娠中も順調に過ごしていました。
臨月で国家試験を受けた方もいました。私は、実際、目の前で仲間の姿を見てきて、東洋医学の凄さを経験したのです。
40歳目前で自然妊娠
私は結婚して約2年経過した頃、自然妊娠をしました。
2年以内であれば通常は不妊症と診断されませんが、当時すでに30代後半という年齢のこともあり、その数ヶ月前から婦人科を受診して基礎体温をつけ、タイミング法を試していたのを覚えています。その時は、もしこれで自然妊娠が不可能なら人工受精や体外受精を考慮に入れていました。
タイミング法は不妊治療の中では最も負担のない部類になりますが、基礎体温を測り、婦人科でタイミングを支持されるだけでも、とてもストレスを感じました。
数ヶ月だけでも、このような生活をしていて追い詰められてしまう様な気持ちになりました。そこで、思い切って婦人科への通院をやめ、自然に任せるようにすることで妊娠することができました。
私の場合は、鍼灸という環境が身近にあったため、体質を改善して自然妊娠にこぎつけましたが、現在は西洋医学の不妊治療と並行して治療をされる方もいらっしゃいます。
その時、自分の経験を生かし、鍼灸での不妊治療を研究していきたいと思いました。より高度で負担のかかる不妊治療をされている方の辛さには及びませんが、少しでも心に寄り添い、子宝に恵まれますように努めていきたいと思っています。