梅雨の体調不良に!お灸を使って自分でできるツボ健康法

家庭でできるつぼ療法   蛭子喜隆

 梅雨の時期に出やすい症状として、むくむ・だるい・冷える・食欲が無いなどがあります。東洋医学では、その原因のひとつが過度の湿気(湿邪)にあると捉えます。また、それらによって引き起こされる諸症状を「水毒」と呼んでいます。

 水毒は、水分代謝の機能低下が原因で体内の水はけが悪くなった状態です。胃腸の働きも悪くなり、消化・吸収の力も低下するので食欲もなくなりがちになります。

 お腹を触ってみると冷たくなっていることが多く、手を当ててみると、手のひらの温もりが心地よく感じます。上半身を揺らすとお腹(胃)の中からポチャポチャと音がしたりします。この状態を東洋医学では「胃内停水」と言います。胃腸の消化・吸収の力が低下していることがわかります。胃内停水は、水毒が解消されれば自然と治り、音もしなくなります。

 それでは、今回は、水分代謝をよくするツボ療法を紹介します。

ツボと方法

ドラッグストアなどで市販されている「せんねん灸」等の家庭用のお灸を使います。熱の強さが色々と分かれていますが、刺激強ければ強いほど効果があるわけではありませんので、弱めのものをおすすめします。

地機(ちき)

ふくらはぎの内側で、膝からかかとにかけての中間点のスネの骨際にとる。

水分(すいぶん)

おへそから親指一本分くらい上の所。

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