しょうが粉末とチューブ入り生しょうがの効果の違いは?

食養生   蛭子喜隆

 しょうがの効能については様々なメディアで取り上げられていて、愛用の方はたいへん多いと思います。ショウガを熱愛する人はジンジャラーなどとも呼ばれ、チューブ入りのショウガを持ち歩き、どんな食べ物にもショウガをつけてしまうほどのようで、マヨネーズ愛好家であるマヨラーとも似ています。

 ショウガはとても身近な食材で、薬味として冷やしうどんや、冷奴にそえたり、お寿司のガリもショウガです。スーパーなどでも「生姜湯」や「生姜紅茶」などが棚に並んでいます。

 このショウガの効能としては、身体を温める作用が代表的です。また、薬味として利用される理由として、殺菌や消臭作用もあげられます。辛みによる発汗作用もあるためめ、漢方では解熱目的で使用され、「葛根湯」にも含有されているのは有名です。

 「冷奴におろし生姜」や「寿司にガリ」というのは、豆腐や生ものは身体を冷やす傾向があるので、温める薬味でバランスをとるという昔からの知恵があったのでしょう。

 ショウガの効能自体はもう皆さんご存じだと思いますので、今回はしょうが粉末とチューブ入り生ショウガの効果の違いについて東洋医学的に考察してみました。

粉末と生ショウガの違いは何か?

 本草学的に効果を調べると、実はショウガは生姜と乾姜の明確に分けられています。生姜は生ショウガで、乾姜は粉末のショウガにあたります。

しょうが(『証類本草』より)

 中国宋代の本草書の『証類本草』には、生姜は「味は辛く、わずかに温める(味辛微温)」、乾姜は「味は辛く、温める。大熱で毒が無い。(味辛温。大熱無毒)」と記されており、生姜よりも乾姜の方が身体を温める作用が強いことがわかります。また、生ショウガには「嘔吐」を止める作用があるともされています。以上のように、ショウガ湯などで身体の芯からポカポカ温まりたい場合には、チューブ入りの生ショウガよりも、粉末のショウガに軍配があがるというわけです。

鍼灸師 蛭子喜隆