むずむず脚症候群の鍼灸治療例

 むずむず脚症候群の典型的な例は、夕方から朝方にかけて脚に不快な症状が強くでることが多く、自分の意識とは関係なく勝手に脚がピクピクと動いてしまいます。むずむず脚症候群というと、脚のムズムズ感だけが強調されて誤解されがちですが、ムズムズ以外にも、痺れ・ほてり感・痛み・虫が這うような感覚など人によって感じ方が違います。

 また、座っている時や横になっている時などじっとしている時に脚の奥の方に不快感がでやすく、少し歩いてみると不快感が改善したり、自分の意思とは関係なく脚がピクピクと痙攣して動いてしまうこともあります。

 また、身体を動かしている時よりも安静にしている時に症状がでるので、横になって休養したくてもゆっくりできません。長期的には安眠できない夜が続くので不眠症になり、日中に眠気に襲われるなどします。睡眠不足が続くと疲労が蓄積しますし、精神的にも鬱っぽくなってしまう人もでてきます。そして、むずむず脚症候群に対しての社会の認知度がまだまだ低いので周囲からの理解が得られにくいのも問題だと思います。

原因

 はっきりした原因はまだ完全には解明されていませんが、主に次の3点が強く関係していると考えられています。

1.ドーパミンの機能障害

 ドーパミンの機能障害という仮説が最有力とされています。例えば、同じくドーパミンの不足によって発症するパーキンソン病の患者さんも合併症としてむずむず脚症候群を患うことがあります。共通しているのはドーパミンの不足であり、むずむず脚症候群の患者さんに対しては、ドーパミンの作用を強めるパーキンソン病の治療薬が効果的です。ドーパミンとは、脳内の神経伝達物質であり、ドーパミンの機能障害によって、感覚の異常や筋肉の制御がうまくいかなくなるなどの症状がてしまうと考えられています。

2.鉄欠乏

 ドーパミンの材料として欠かせない鉄分も関わっていると言われています。つまり「鉄欠乏」によってもドーパミンの生成がうまくいかず、むずむず脚症候群の症状が出てしまうようです。鉄欠乏性貧血の患者さんも合併症としてむずむず脚症候群を患うことがあります。鉄剤の処方によって症状が改善する患者さんがいることから「鉄欠乏」との関連性が考えられています。むずむず脚症候群の患者は男性よりも女性の方が1.5倍程多いことからも鉄欠乏が疑われます。

3.遺伝的要因

 同じ家系の人がかかることも多く見られることから遺伝的要素もあるとされています。

鍼灸治療例:70代男性

むずむず脚

 脳出血の後遺症として左半身不随のある患者さんでしたが、重度のむずむず脚症候群という印象でした。一般的には夕方から朝まで症状がでやすいと説明されますが、一日中ひどい周期性四肢運動障害の症状に悩まされていると訴えていました。鍼灸治療している時も患者さんの意思とは関係なく脚がピクピクと動いてしまうのですが、それでも普段よりは軽減するとのことです。治療は筋肉の張りの強い大腿やふくらはぎ、そして脚とつながりのある臀部や腰部の筋肉も一緒に緩めることを心がけました。あとは、むずむず脚症候群の病気の本体とみられる脳内の神経伝達物質ドーパミンのことも意識して頭皮にも軽く針をしていました。

この治療例の患者様は、重度のむずむず脚症候群のため、完全に症状を抑えるまでには至りませんでしたが、患者様ご自身は治療によってかなり楽になり、夜も質の良い睡眠をとりやすくなっているということでした。

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※施術の結果には個人差がございます。施術例は効果を完全に保証するものではなく、参考として掲載していることをご理解いただきますようお願いいたします。

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