眼精疲労をツボ押しと指温パックで解消
家庭でできるつぼ療法 宮下現代社会では、何らかのモニタを見ずに1日を過ごすことがあり得ないほど、パソコンや、スマートフォン、タブレットなどの機器が普及しています。そのため、眼を使う時間が長くなり、眼のかすみや充血などの症状が発生しやすくなっています。
ひどい状態になると、眼を休めたり、睡眠を取ったりしても症状が回復せず、頭痛や肩こり、吐き気などの眼以外の症状を伴い、このような状態は眼精疲労と呼ばれています。
解決法としては、とにかく眼を休めることが第一ですが、仕事や他者とのコミュニケーションの道具と化してしまった電子機器を全く使わないわけにもいかず、お悩みの方も多いことでしょう。
眼をスッキリさせるためには目薬を使うという手もありますが、今回もおなじみのツボを使った解決法を以下にご紹介したいと思います。
眼精疲労のツボ
ツボの押し方
10秒ほど押しっぱなしにして力を緩めるのを3回ほど行います。押した後指をグリグリと動かすよりも、垂直に圧迫して力を緩めるのを繰り返す方が効果的です。
ツボ押しは眼が疲れた時や、お仕事が終わった後に習慣的に行うとよいでしょう。やり過ぎると逆にダルくなってしまうので、1日2~3回程度までにしましょう。
腕骨(わんこつ)
手首の小指側にある骨のでっぱりの少し上です。人によってはこの部分にグリグリとした感触の凝りがあります。
攅竹(さんちく)
目頭にあるツボです。このツボは押す角度が大事で、眉毛の骨の内側のくぼみを下から上に突き上げるように押します。あざの出来やすい方は、強く押しすぎると青あざがあとからできてしまうこともあるので、軽めに行いましょう。
後頂(ごちょう)
頭のてっぺんの中心から、指の幅3本分後ろに下がった場所です。指がうまくツボにはまると、首の方や頭全体にツーンとくるような感覚があります。
天柱(てんちゅう)
頚の骨の上端から、少し外側にあるくぼみです。盆のくぼと呼ばれている場所にあたります。
指温パックで眼の周囲を温める
おまけとして、手をこすると摩擦熱が生じると思いますが、その摩擦熱を利用して眼の周囲を温める方法を紹介します。下準備としては手を良く洗ってから行って下さい。
まず、手を合わせます。次に、手をこするわけですが、手の平全体ではなく、両手の指先を合わせてこするようにして、摩擦熱を生じさせます。
指が温まったら、すぐに閉じた眼の上に指をやさしく置きます。この時、力を入れて眼球を圧迫しないように注意しましょう。指は小指と親指を除いた3本の指先を眉毛のカーブに合わせてそっと置くような感じです。
指の熱が冷めたら手を離し、これを3回ほど行います。
いちばん大事なのは休むこと
眼の疲れは放っておくと視力の低下を招いたり、全身的な症状の原因にもなったりします。意欲が低下してしまったり、コンタクトや眼鏡の度数もどんどん上がっていってしまうという状況の方も多いではないでしょうか。
最もよいのは、眼を使いすぎないことですが、もし疲れた場合は今回ご紹介した方法を一つの手段として活用してください。この方法は場所を選ばず道具も使わずできるのが最大の利点なので、今すぐやってみましょう。もしやってみて良かった場合は周りの方にも是非共有してあげてください。