家庭用のお灸を使った自分でできる肘の痛み治療

家庭でできるつぼ療法   宮下

肘の痛みはテニス肘や野球肘など、色々な種類がございますが、整形外科などで検査を受け、骨の異常など器質的な問題がない場合は、湿布薬や注射などで治療が行われることと思います。こういった保存療法で経過観察をしている間に自然治癒する場合はそれでよいのですが、中には慢性化してしまい、最終的に手術を勧められてしまうケースもあるようです。

手術などによらない保存療法といえば、現代医学以外のものですと、鍼灸などの東洋医学が効果的なわけですが、今回は市販されている台座型の家庭用灸を使った自分で出来る肘のケアの方法をご紹介します。

骨の器質的な異常がある場合は、自分でするお灸をしても効果が得られないことがございますので、整形外科などで検査を受けることもお忘れなく。

肘の痛む場所別の治療ポイント

ここでは、肘の痛む場所を大きく4分類し、それに応じてお灸をするツボを変化させていきます。お灸は痛む場所に直接するのではなく、少し離れた反応点に行います。

内側中央の痛み

肘内側の中央の痛み

肘のややくぼんでいる場所を基準として、上下に3~5cm程度離れた場所を指で押し、痛みや心地よさ、硬さ等を感じる所。

外側中央の痛み

肘外側中央の痛み

肘の骨の尖端で、とがった感じのする所を基準として、上下に3~5cm程度離れた場所を指で押し、痛みや心地よさ、硬さ等を感じる所。

小指側の痛み

小指側の痛み

肘の小指側の端を基準として、上下に3~5cm程度離れた場所を指で押し、痛みや心地よさ、硬さ等を感じる所。

親指側の痛み

親指側の痛み

肘の親指側の端を基準として、上下に3~5cm程度離れた場所を指で押し、痛みや心地よさ、硬さ等を感じる所。

お灸の回数など

お灸はできるだけ毎日行います。回数は1日1回です。お灸をする時間帯はいつでもよいですが、入浴の直前直後は効果が薄まってしまうことがあるので、できれば避けるようにしてください。

症状の軽い方ですと、2~3日程度のお灸で大分改善されると思いますが、通常は最低2週間程度続けてみてください。2週間続けても変化がない場合は、お近くの鍼灸院などで鍼灸師に相談することをお勧めします。

なぜ肘の痛む場所へ直接やらないほうが良いか?

痛みの強い場所は強い炎症が起きていることがあり、まれお灸の後に痛みが強まってしまうことがございますので、念のため台座型の家庭用灸は避けるようにしてください。なお、プロの鍼灸師が使うお灸には「糸状灸」や「知熱灸」等の炎症を抑えるタイプのものがございます。

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