女性におすすめ!なつめの効能


いつも利用している漢方薬局さんがたいへん大きな棗(なつめ)を入荷したとのことで、先日試しに購入してみました。通常みかける棗の2倍の大きさの見事なもので、半なまのような食感で食べ応えもあり、味もしっかりとしていて、いいものが入手できました。

今回は棗の効能について少しご紹介したいと思います。

棗は古代中国では桃、李、杏、棗、栗を五果と呼ばれ五臓を養う重要な果樹とされていました。

不妊治療の基本である「養血」治療の補助としてもおすすめ。

不妊治療の基本である「養血」治療の補助としてもおすすめ。

『証類本草』という、動植物や鉱物などの性質や効能について記載されている古い文献には、棗には主に以下のような効能があるとされています。

  • 養脾気(脾気を養う)
  • 助十二経(十二経を助く)
  • 補少気少津液身中不足(少気・少津液・身中の不足を補う)
  • 補中益気(中を補い気を益す)
  • 補五臓治虚損(五臓を補い虚損を治す)
  • 潤心肺止嗽(心肺を潤し嗽を止む)

まず、「養脾気」とありますが、これは簡単にいうと胃の働きをよくするということです。また、不妊症をはじめとした女性の症状には「養血(血を養う)」治療をするとよいとされていますが、この「脾」の働きをよくすることで、飲食物から効率よく栄養を吸収することができるため、「養血」の基本となります。

その他には、「助十二経(十二経を助ける)」とありますが、「十二経」とは全身をめぐっている経絡ということです。他にも全身の機能をよくする作用が記載されていることがわかります。また、ナツメが精神的な安定を促すために用いられていたようで、こちらも興味深い効果です。

現代栄養学的には、鉄分、カルシウム、カリウム、マグネシウムや葉酸、ナイアシンを多く含みます。なんでも鉄分やカルシウムはプルーンの1.5倍もあるそうです。東洋医学でいうところの「養血」の効能は栄養学的にも同じ事が言えそうですね。

私は妊娠前から養生として棗茶を飲んだりドライフルーツとして食べたりしていました。甘みもあってとても美味しくいただけます。スーパーなどではあまり見かけませんが、以外と漢方薬局などで売っていることがございますので、おやつ代わりに是非お試し下さい。多くは中国産ですが、国産の無農薬のものもネットなどで探せば買えるようです。

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